GUM’s blog

自主製作ドラマやバラエティをかつて作っていた人のブログです。映像に関係があるときと、著しく関係がないときがあります。

大作っぽいスタッフロールを作ろう。

人がスタッフロールを作っているとき。それはほぼ全ての編集作業が終了しているときです。

「や~~っと終わった終わった。疲れたもう冬眠以外したくない」

 と、油断している人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

寝ぼけたこと言ってると突き落とすぞ。

 

冗談です。

 

…でも、スタッフロールこそがむしろ編集で最も気合を入れなきゃいけない部分だ、ということを皆さん忘れていませんか?

 

私たちが映画を見に行った時のことを想像して下さい。

私たちがその作品の感想を友人と語り合うタイミング、頭の中で評価をつけるタイミング、それはいつですか?

多くの場合、それは作品を見終えた直後なんです。

 

…となると必然的に、スタッフロールが流れているときというのは、視聴者からの評価が下される正にその直前になります!

スタッフロールの出来栄えが視聴者の印象を極めて大きく動かすといっても過言ではないでしょう。

 

今回は、そんな視聴者を騙せる「大作っぽい」スタッフロールの作り方をお伝えできたらと思います。

 

(一口にスタッフロールといっても、その演出には様々な種類がありますが、今回はスタンダードに黒背景に白文字のスタッフロールの場合で話を進めます)

 

1.スタッフロールの文字は小さければ小さいほど良い

友人が残した言葉ですが、至言です。

 

実はスタッフロールの文字は小さければ小さいほど、作品がカッコよく(無駄に壮大に)見えます。

編集上では「え?こんな小さくて読める?」と思うくらいでも多分丁度良いです。

 

なぜなら、スタッフロールが流れているときは、視聴者には白い文字以外の視覚情報が与えられていないからです。

必然的に視聴者の目線の集中はテロップに行くので多少文字が小さくても滞りなく読んでもらえます。(裏を返すと、誤字があると一瞬でバレます)

 

2.役職<名前のサイズにしよう

 

友人が残した言葉ですが、至言です。

 

無断で実物を貼ることが出来ないので、皆様自身に確認してもらうしかありませんが、

邦画のスタッフロールを見てみると、どれも例に漏れずそうなっています。

(昨年大ヒットした『君の名は。』もその通りです)

 

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ということで実際に作ってみるとこんな感じです。それっぽい。

 

3.最後の役職(監督、制作)は画面中央で止めよう。

友人が残した言葉ですが、至言です。


中央止め

 

これのことですね。

ちなみに地味に中央止めする作業が面倒くさかったりするので頑張りましょう。

 

4.ゴシック体と明朝体

色々スタッフロールを見ましたが、どちらのフォントも使われています。作品の雰囲気、ED曲の雰囲気に合わせればよいのではないでしょうか。個人的にはゴシックをよく使っていました。

(なんとなくアニメはゴシック、実写は明朝の傾向が強い気がします)

 

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創英角ポップ体はやめた方が良さそうです。

 

 

 

以上が凄そうなスタッフロールを作る技術です!いかがだったでしょうか?

 

「こんなことにこだわる前に作品そのものの質を高めろ」と言われてしまったらそれまでなのですが、スタッフロールが視聴者の感情に大きな影響を与えているのも事実です。

皆さんもスタッフロールに少し拘って、自分の作品の最後をちょっとだけ豪華に飾ってみてはいかがでしょうか。

 


スタッフロール完成版

 

 

これを観た人「あ~~終わったんやなあ。100点!」(感涙にむせび泣く)